こんにちは!
はえちゃんねる@石垣島のはえちゃんです。
ここ数日、雨や風が強くて気温も下がっているので、普段着がついにスウェットになってしまいました。
でも、本州に比べれば全然暖かいんですけどね(笑)
今回は、ちょっと季節外れになるんですが、害虫害獣の忌避剤を紹介したいと思います。
ガーデニングや農作業の際に使ったり、家の周辺に害虫や害獣を寄せ付けないために使う忌避剤。
実はこの忌避剤の原料として、ヒトデが使われているものがあるんです。
夏場に沖縄で問題になっているあの「オニヒトデ」を使っているものもあるんですよ。
サンゴの食害対策の参考になるかもしれないので、ぜひ最後までご覧ください。
それではどうぞ!
1.オニヒトデの食害を食い止めよう!ヒトデを使った害虫害獣忌避剤の紹介!
皆さん、沖縄といえばどんなイメージがありますか?
やっぱり「青い海!青い空」ですか?
そうですよね。
僕もそう思います(笑)
ダイビングをはじめとするマリンアクティビティを楽しみに、沖縄を訪れる人は数多くいると思います。
そんな沖縄では、1950年代後半からオニヒトデによるサンゴの食害が大量に発生し始めています。
近年では駆除も盛んに行なわれていますが、サンゴの白化現象と合わせて現在でも沖縄の海洋問題の一つとなっています。
このまま何にも手を打たなければ、近い将来沖縄の海のサンゴは絶滅危惧種になってしまうかも・・・
そんな雰囲気を僕は感じています。
2.オニヒトデって?
そもそもオニヒトデってどんな生物なのでしょうか?
オニヒトデは文字通りヒトデの一種で、サンゴ礁が発達しやすい熱帯地域に生息するヒトデです。
特徴
特徴としては、毒性を持つトゲがとても発達していて、全身をトゲが覆っています。
このトゲに刺された場合、激しい痛みが起こり、時にはアナフィラキシーショックを起こすことがあるので、見かけた際は絶対に素手で触らないでください。
食性
幼生は植物プランクトンを餌としているが、成体はサンゴを餌としています。
生体はサンゴを餌にしていると言っても、成長の早いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べているので、成長の遅いサンゴは生き残ることがほとんどなんです。
ですがこのオニヒトデ、大量に発生することがあるんです。
大量発生すると
オニヒトデは、普段は成長の早いサンゴを主食にしているんですが、大量発生時は変わってきます。
成長が早いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べ尽くしてしまい、成長の遅いサンゴまで食べ出してしまうんです。
これが沖縄県でたびたび問題になる「オニヒトデによるサンゴの食害問題」です。
3.オニヒトデの活用方法を考える
サンゴの食害を起こしてしまうオニヒトデ。
対処療法として、毎年オニヒトデの駆除を行なっている地域もあるんですが・・・
駆除した後の処理にも多額のお金がかかりますし、そもそも駆除し切れるものでもありません。
そこで、どうにかオニヒトデを利活用できないかという話になるわけです。
肥料として
愛媛大学南予水産研究センターの研究で、オニヒトデの分泌液には魚の成長を促進する成分が含まれていることがわかりました。
それを利用して、オニヒトデを肥料に使用という取り組みがあり、沖縄県内でも有機肥料として活用している地域が出てきました。
忌避剤の原料として
オニヒトデを含むヒトデには、「ヒトデサポニン」という成分があり、ハエやゴキブリ・ネズミやイノシシなどを寄せ付けない効果があると言われています。
そのヒトデサポニンを利用して、害虫害獣避けを作ろうというわけです。
昔は汲み取り式のトイレの虫除けなどで、乾燥させたヒトデを使うこともあったり、網にかかったホタテ貝などのヒトデと一緒に掘っておいても、キツネなどに食べられないと言った事例もあったそうです。
4.ヒトデを原料にした害虫害獣忌避剤紹介
肥料や忌避剤の原料として活用できれば、駆除したオニヒトデの処分にあまり費用をかけずに済みますし、ある意味地産地消にもなるでしょうか(笑)
ここではヒトデを使った害虫害獣忌避剤を紹介します。
もちろんオニヒトデが原料になっているものもあるので、ぜひご覧ください。
害虫害獣忌避剤
5.まとめ
現在は対処療法的に駆除を行なっていますが、根本的な解決を目指すことは大切です。
オニヒトデの大量発生の原因の一つは「海の富栄養化」と言われています。
つまり、河川から海に流れ出る排水などの、人による環境破壊ですね。
人は、最終的には自然と寄り添ってしか生きていけないと僕は思います。
環境問題のようなマクロな視点を、よりミクロな個人の視点にどう落とし込むかが鍵ですね。
僕もできることから始めてみようと思います。
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